Vol.0378  NZ・生活編 〜西蘭家の旅支度〜               2006年2月9日

1年ぶりに旅行に行ってきました。と言っても4泊5日で、首都ウェリントンで開催された7人制ラグビー大会を観に行っただけで、病気持ちの老ネコを預けて行くにはこの辺が限界でした。去年の今頃は義母一行がやってきてみんなでロトルアに行っていましたが、帰ってみると家の中にノミが大量発生@@ 駆逐するまでかなり辛い思いをしました。(病気のネコに十分なノミ取り薬を与える勇気がなかったことが原因だったのですが)

今年の夏はしっかり対策をしたので快適です。留守中に去年のようなことになる可能性はほとんどなさそうでしたが、やはり心配は心配。
「教訓を活かし、ついでに他のことも・・・」
と思っているうちに準備リストができたので、他の方のお役には立たないでしょうし、ニュージーランド以外の方には
「?」
なのは想像に難くありませんが(笑)、これも移住ライフの一面、記録に残しておきます。(実は次回の旅行のためとか´。`?)

(毎日快晴で素晴らしいお天気でした。「風の街」はどこへ?手前が国会議事堂、奥が有名な内閣府「ビーハイブ」→)

【出発前にすること】
クルマの点検(片道10時間の遠乗りなので半年ごとの車検をこの時期に)
ベッドカバー、シーツなどリネン類をすべて洗濯かごへ(万が一のノミ対策)
パジャマ、一度着た服を洗濯かごへ(同上)
パソコンのバックアップを取り、ハード本体をしまう(盗難防止)
使っていたバスマット、タオルをかけて干しておく(カビ防止)
ゴミを捨てる 
留守を頼んである近所の人に挨拶 
冷蔵庫以外の電源を切る(NZはコンセント自体にスイッチがあって簡単)
出発直前にノミ取りの粉薬を部屋中に撒く
掃除機を玄関に出しておく(帰って来た時、ノミ取り薬を掃除するため)

お向かいのタヴィータは牧師さん。日曜日や冠婚葬祭以外はほとんど家にいるので、空き巣の多いNZでは心強い隣人です。ゴミ出しとうちの敷地をパーキング代わりに使ってもらうよう頼みました。彼の家は非常に車庫入れしにくい造りなので、うちでの駐車は便利な上、私たちにとっては在宅を装えるため、お互いにメリットがあります。

【特別な持ち物】
炊飯器、木杓子、米、計量カップ、ふりかけ各種、ゆかり、ツナ缶、チリソース、かつおぶし、のり、しょう油、ソフトわかめ(以上おにぎり用)
パスタソース、ツナ缶、大鍋、ざる、菜ばし、スパゲティー、ワイン、コーンスープ(以上1回分の夕食用)
コーヒー豆とプロンジャー(フレンチプレス式コーヒーメーカー)、粉ジュース、麦茶、菓子類(現地での飲み物&スナック)

「NZって鍋やざるまで持って旅行するの?」
と驚かれそうですね(笑)
移住前に観光客として来ていた頃、知人から小ぶりな炊飯器をお借りし、とても助かったことがきっかけで、
「そうか、クルマで回るんだから限りなく日常生活を積み込んで行けばいいんだ!」
と、旅への発想がガラリと変わりました。電車や飛行機と違って荷物を小さく少なくする必要はほとんどありません。

しかも時間があてにならないクルマでの移動ですから、地方に行く場合は食事時間を外すとレストランはもちろん、「テイクアウェイ」と呼ばれるNZ版ホカ弁が開いていなかったり、町によってはそれすらなかったりするため、自然と自給自足度が高まります。

今回は首都への旅で食べはぐる心配はまったくありませんでしたが、なんとなく習慣で1食分のスパゲティーを用意していきました。現地でも手に入るものばかりですが、短期間の滞在ゆえわざわざスーパーに行く時間も惜しく、どうせ家に買い置きがあるのでストックからサクサク持っていくことに。

万全なおにぎりの用意は2日間の大会がいずれも10時間の長丁場で、スタジアムで昼食、夕食と2回の食事をしなくてはいけなかったからです。こういう場所での食事は、フィッシィ&チップス(魚フライとフライドポテト)とホットドッグと相場が決まっています。しかもホームメード以外の食べ物の持込みは禁止されているので、ハンバーガーやサンドイッチを買っていくことはできません。そのため、揚げ物が苦手な私個人の希望もあって、
「昼はおにぎり、夜は現地調達」
と決めていました。

さて、結果です。

まず家の方ですがノミ問題はまったくなく、帰ってくるや夜9時過ぎに家中くまなく掃除機をかけ(そうしないと家に入れません)、ベッドシーツをすべて張り替え、翌日に洗濯機を7回回す羽目になったのは大変でしたが、ホッと一安心。閉め切っていてもカビもなく、もちろん盗難もなく、見回りまでしてくれたタヴィータに感謝♪

持ち物の方は、おにぎりセットがフル回転で帰ってくる日も含め、3日間握りっぱなし(笑) 米20合がきれいになくなりました。スパゲティーも1回作り、モーテルには通常置いていない大きな鍋やざるが重宝しました。コーンスープは朝食にも登場し、すべて"完売"(笑) 

球場で買えるアルコール以外の冷たい飲み物は炭酸飲料と水のみだったので、粉ジュースと麦茶の持参は正解でした。プロンジャーはモーテルの備品では大きすぎ、近くにカフェもなかったため、持参してよかったです。ミルクフローサー(泡だて器)もあればもっとよかったでしょう。次回はぜひ!(余談ですがテパパ博物館のコーヒーはおいしかった♪)

以上、超〜現実的な西蘭家の、ハレとケの間を行くNZの旅支度でした。
「こんなの旅行じゃない。全然休まらないじゃない。」
とい方から、
「うちも炊飯器持参です。」
という方までいろいろでしょう。旅はセルフプロデュースのエンターテイメント。本人たちが楽しめればそれでよし、ということで、いい思い出とノウハウ構築(?)になりました。

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「マヨネーズ」 「ウェリントンの話を」と思っていたのに、いきなり脱線^^; 次回こそ!

西蘭みこと