「西蘭花通信」Vol.0479  生活編  〜2009年を生きるために〜             2009年1月3日

2009年が明けました。世界の経済情勢は一層厳しさを増しそうですが、窓の外は明るい夏日。自然は常に人間が造り出したものを越えた存在なのだと気づかされます。NZは今まで暮らしたどこよりも、自然が身近に感じられる場所。それを味方に今年も前向きに、明るく、楽しく過ごしていければと思います。毎朝、陽が昇るようにしっかりと目を見開いていれば、いつでも希望は見出せると信じつつ・・・。

さて、毎年1月1日は淡々と過ごし、季節の移ろいにより近い旧暦の中国正月に力を入れてきた私ですが、今年は珍しく元旦に気持ちを切り替えてみました。そこで2009年の抱負(順不同)など記してみようと思います。よかったらお付き合い下さい。

タスク・リスト
夫婦で職住一体の在宅業の身、公私は時間も空間も常に混同&混沌としています。しかし、今年はそのカオスを抜け出すべく、毎朝簡単にその日のタスク・リストを書き出し、達成したものを線で消していくようにしようと思っています。これはゲストをお呼びした日に必ずしていることでもあります。その際は時間も指定し、
2時〜前菜の下準備 
3時〜水周りの掃除・リネンの交換・庭の花を活ける 
4時〜テーブルセッティング・揚げ物 
5時〜着替え・飲み物用意
といった具合に防備録とスケジューリングの両方を兼ねています。

例えば今日のリストは、
「食品の買出し」
「誕生日のプレゼント探し」
「仕事用の資料集め」
「シソの植え替え」
「冷蔵庫掃除」
「タイルの目地掃除」
「アイロンがけ」
「年賀状の返事書き」
「ゴミ箱洗い」
「トマトの添え木立て」  
     (庭のトマト。日々伸び盛り→)
などでした。

けっきょく、資料集め、アイロンがけ、返事書き、添え木が手付かず、冷蔵庫掃除は3分の1が終了したところで今日買ったものを入れてしまい残りは後日、その他は終了という按配です。これで少しでも時間が有効利用でき、公私ともに効率アップが図れればしめたものです。

西蘭家すぐやる課
千葉県松戸市ではないですが、西蘭家にも「すぐやる課」を設置します。課長はもちろん私です。(でもこのカチョー渋ちんですから、家族が自分でできることには手を貸しません、念のため)一見「タスク・リスト」と矛盾するようでもありますが、日々の生活、予定通りに行かないのはこれもう仕方のないことで。「だったら問題を先送りしないで、小さいことでもすぐに片付けてしまうというのはどうだろう?」という発想です。

例えば繕い物。今まではたったひとつの物に裁縫箱を出すのは面倒なので、専用のバスケットに入れておき、ボタン付けなど他の針仕事が必要になったときに一緒にするのが常でした。しかし、ひとつでもさっさとやってしまい、繕い物を入れておくバスケットを廃止しようと思います。何のことはない、タスク・リストに「繕い物」と書き入れ、とっととやり、線で消せば矛盾も解消というわけです。手洗いの洗濯物、運動靴洗い、問い合わせやメール・手紙の返信もこの類かと。

宵越しの老いは持たない
「ったって、そんなの無理!」と断言されそうですが、とにかくそれぐらいの気概で臨みたいと。というのも44歳の誕生日から始めたジョギング、3年経った今でも細々と続いています。最初は2キロでもゼーゼーハーハー。ちょっとした坂道でも歩いている人に抜かされそうなほど減速しなければならなかったのが、今ではかなりの上り坂を含む5キロが規定コースとなり涼しければ9キロを走ります。年を重ねても向上する身体能力はあるようです。

同時に身体の中も改善しているようです。昨年の里帰り時に5年ぶりに訪れた人間ドックの結果によれば、
総コレステロール:2002年216 ⇒ 2003年194 ⇒ 2008年189(基準値130〜219)、
動脈硬化指数:2.3 ⇒ 2.1 ⇒ 1.9(同2.9以下)
と改善しています。驚きだったのが、
中性脂肪:108 ⇒ 70 ⇒ 44(同30〜149)
で、40歳のとき上限寄りだったものが46歳で下限に近づいています。他も概ね改善か横ばいで「A」判定が維持できました。

ヨガやジョギングを通じ、どこかで読んだ「からだはいくつになっても鍛えれば応えてくれる」という一文は真実だという想いをますます強くしています。「もうトシだから」という言い訳を自分に許し大切な身体を蔑ろにしないよう、今まで以上に健康管理を心がけていこうと思っています。まずは毎日のヨガ、体脂肪26台、体内年齢=実年齢−15歳(つまり32歳)、どんな状況でも5キロを走れる体力温存を目標にしていきます。

センチュリアンの番人 
ブログ
にも書いたのですが、今住んでいる家を立派な「センチュリアン」(築100年)にすべく、修繕(増改築を含む)と庭の手入れに力を入れようと真剣に思っています。元々その土地が持つ力、「地力」(?)のようなものに非常に敏感なようで(詳しくはコチラでも)、この家で2年半暮らしここへの思い入れをますます強めています。家も庭も動物も植物も、慈しめば応えてくれるということを移住以来何度も何度も学びました。ここからは理解よりも実践の段階のようです。昨年の離れの建設と見よう見まねの自力の造園で得たところも大きく、今後もこの家の番人としてさらに一仕事も二仕事もしようと思っています。

===========================================================================
「マヨネーズ」
「なんともまぁ、内向きな抱負!」
書き出してみて改めて思いました。景気は刻々と悪化しているというのにヨガですか?庭ですか?実はこれ10年前のアジア通貨危機からの教訓でもあります。最後は体力と家族に支えられた気力だったように思います。

西蘭みこと

ホームへ