「西蘭花通信」Vol.0544   スピリチュアル編   〜緑の光:ハート・チャクラ〜    2011年9月24日

今年に入っていつ頃からか、オーラというものが見えるようになっていました。最初に気付いたのは樹木のオーラでした。葉の生い茂った青々というよりも黒々とした木の周りに、ぼんやりと影のようなものがあるのを、なんとなく見ていました。印刷の色ずれのようで、色も決まってグレーだったので特に感動もなく、初めて見えたときの記憶もありません。

前からオーラというものの存在を信じてはいたものの、こうして自分で見えてしまうと、「特別な能力を持った人の専管事項」と片付けてしまう訳にもいかなくなりました。見えてしまった以上、特に感動がなくても知らないふりができなくなりました。ここ数ヶ月は、
「これはもう知るしかない!」
と開き直っていたところでした。

人間には身体の中心に縦に並ぶ、7つのチャクラというものがあるそうです。チャクラとはエネルギーの出入り口で、見える人にははっきりとその存在が見えるそうです。チャクラの場所には風車のようなものがクルクル回っているそうで、風車がよく回れば回るほどエネルギーの受け渡しが上手くいくんだそうです。

生まれて数ヶ月の赤ちゃんが誰かににっこり微笑むのは、人の顔の上や頭上でクルクル回っているチャクラを見ているからだ、という話を聞いたこともあります。「あー、笑ってる、笑ってる」と微笑みかけられた大人が喜べば、本人が気付かないうちにチャクラの回りもよくなるのでしょうか。チャクラは本人の心身のリラックス度や気の持ちようにも、ずい分左右されるようです。心身に問題があるとチャクラは閉じてしまうこともあるそうです。

チャクラには色があります。興味深いことに、7つのチャクラの色は虹の色と同じです。そう、7色なのです。そのことを初めてヨガの先生に聞いたときは、鳥肌が立ったものです。自然とはなんと偉大で、人間もまた自然の一部なのだということを深く実感しました。

股間の第1チャクラは赤
下腹部の第2チャクラはオレンジ
胸の下辺りの第3チャクラは黄色
胸のハート・チャクラ、第4チャクラは緑(またはピンクのこともあるようです)
喉の第5チャクラは青
「第三の目」があると言われる、眉間の第6チャクラはインディゴ
頭上の第7チャクラは紫

そのうち、樹木だけでなく、電線、屋根、ヘリコプターといろいろなもののオーラが見え出しました。どれも背景が空で遮る物がないので、比較的よく見えたようです。一方で、見えやすいと言われる鳥(特に空を飛んでいるとき)など、生き物のオーラは見えませんでした。しかし、ある日ふと、自分の手のオーラが見えるようになりました。
(この時の話はブログの記事にしたので、コチラからどうぞ)

見えたといっても、影のようなグレーのオーラばかりで色はわかりません。自分のチャクラがきちんと開いていないと、それに相応するオーラの色が見えないのだそうです。時折り、
「これが色付きオーラ?」
というものが見えたこともありましたが、あまりにもぼんやりとしたもので、確信はありませんでした。

しかし、7月の日本への里帰り中に電車に乗っているとき、一度だけはっきりと色の付いたオーラを見たことがありました。途中から乗ってきたOLらしい若い2人が私の前に立ち、盛んに職場の話をしていました。時間からして仕事帰りなのでしょう。なんとなく視線を落としていた、その時です。黒いタイツを履いていた1人の女性のふくらはぎの両側が、脚に沿って黄色く光っているではないですか!
「これが色付きオーラか!」
と感動しました。

黄色は第3チャクラの色。胃腸など消化器系を司り、ストレスや緊張とも密接に繋がっている場所。仕事とも大きく関係していると知った直後のことだったので、職場の話で弾丸トークの真っ最中の人が出すオーラとしては、理に適っていました。話題は人事の話でしたが、特に不満を言っているわけではなく、新しい変化にワクワクしているようでした。

イーデンパークでアイルランド戦を観た翌朝は、バケツの水を引っくり返したような大雨でした。雨音を聞きながら起きようかどうしようか迷っていると、不意に前夜の感動が蘇ってきました。波のように揺れるアイルランド旗。上気したサポーターたちの幸せそうな顔、顔、顔。あの試合は間違いなく、今大会の名勝負の一つになったことでしょう。
                   (喜ぶアイルランド・サポーター→)


その時、何気なく手をかざすとちょうどオフホワイトの天井が背景になりました。カーテンも閉めたままだったので、部屋の中はほの暗いままでした。スタジアムの光景を思い浮かべながら自分の手を見ていると、手の周りと言わず指の間と言わず、蛍光色のような緑の光が出てきました。なんと鮮やかな色!まさにアイルランの色。

緑はハート・チャクラの色。心臓、愛情、思いやり、共感、調和。博愛の色です。頭の中の光景は試合終了後のクライマックスに移り、あのハグベアがにっこり腕を広げています。緑のオーラも状況に合わせて一層輝き、私は息の続く限り息を吐き、美しい緑のオーラを見つめていました。(完)

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「マヨネーズ」
ラグビーの話から180度の転換ですが、「こんなこともありましたとさ」ということで、3回連載終了です。ラグビーワールドカップは早2週間が過ぎました。どの試合にも、どのチームにも、ドラマがあり、ストーリーがあり、感動は尽きません。

西蘭みこと 

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