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Vol.0007 「生活編」 〜Bモードで行こう!〜

2月のNZ旅行以降、西蘭家はBモードに入ってます。「無駄使いをしないでキウイのようにシンプルに暮らそう!」という大きな目標と、旅行直後からクレジットカードの支払い請求がガンガン舞い込み(香港はリボ払い以外、翌月一括払いしかありません)、夫と二人で青ざめている台所事情とで、節約モード、より端的に言えばビンボー・モードで行こうということになり、西蘭家の長期旅行の後にありがちなBモード入りしました。

いざ無駄使いをしないと言っても、二人ともそれほど買い物好きでもないので、大きく出費を抑えられるところがなく、掛け声の割には達成感のない、ちまちましたことを続けていくしかありません。まず、いつも週末にド〜ンと買出しに行く日系スーパーをAから、たまに行っていたBに切り替えました。値段が手ごろなBの方がいつも遥かに混んでいますが、人混みが苦手な西蘭家はゆっくり買い物ができるAについつい行ってしまい、1回の支払いが1000香港ドル(約1万6,000円)を越えてしまっていたのですが、Bだと買い慣れないせいもあってこれが半分以下で済みます。もちろん1週間をこれで暮らせる訳ではないので、近所のスーパーでも生鮮食料品を買い足しますが、それでも1ヶ月2000ドルぐらいの節約にならないかな〜♪と甘いソロバン勘定。

その次はコーヒー。コーヒー代まで削り始めればBモードも濃厚でしょう。勤務先のビル内にスターバックスがあるので、朝一杯、午後一杯と、ついついあの香ばしい匂いにつられて1日何杯か飲んでいました。ところがなぜかNZ旅行以降あまりコーヒーが欲しくなくなりました。旅行中にオフィスにいる時ほど飲まず、せいぜい1日1杯しか飲んでいなかったので、それが今でも続いているようです。Bモードなのでこれ幸いに、代わりNZで大量に買ってきたお茶を飲んでいます。一番のお気に入りは「レディーグレイ」。リプトン製ですが青い箱がきれいで香港では見かけたことがなかったため、昨年NZで初めて買いました。最初に口にした時の香りの高さと口当たりのやわらかさは驚くほどでした。「アールグレー」並みに香るのでフレーバーティー好きのキウイに好まれているのでしょう。

今回はティーバッグだけでなく青い缶に金色の蓋がついた、爽やかな配色の缶入りティーリーフも見つけました。ティーバッグではわからなかったのですが、インディゴ色のとてもきれいな花びらが入っていて、香りだけでなく見た目もとても美しいお茶だと知りました。私は濃い茶色とこの目の覚めるような赤みを帯びた青色の組み合わせが事の外好きなので、缶を開けたときの感動は昨年初めてこのお茶を口にした時に続いてのサプライズでした。これ以外にもたくさんフルーツフレーバーのティーを買ってきたので順に楽しんでいます。今のところはピーチ&ラズベリーの甘酸っぱい香りもお気に入りです。

3つ目はタクシー代です。日本より物価が高い割には香港のタクシー代は割安です。住んでいる住宅街に地下鉄がなく、朝7時出勤と早いこともあり、私はもっぱらタクシー通勤をしていますが、これから「週1回は歩いて帰ろう!」と密かに誓ったところです。片道500〜600円と節約できる金額は知れていますが、運動不足の解消も兼ねられるし、いくら便利でもあまりに安易にタクシーを使いすぎる自分への戒めもこめて歩くことにしました。朝の空いている時間なら時速90キロ近く出す運転手もいるので7分もかからない距離ですが、いざ歩くとなるとショッピングモールを抜け、繁華街を通り、信号を渡り、競馬場とお墓の間を抜け、おまけに家の前はかなりの坂道・・・なので約40分かかります。

NZ旅行中、本当にたくさんのジョガーを見ました。若い人はもとより、シニアの、しかもともに走り込んでいる感じの夫婦の姿はとてもいいものでした。そぼ降る雨の中、濃緑の公園の中、吹きさらしの海岸通り、彼らの姿は本当に風景に溶け込んでいて、自然を慈しみ、その恵みを受けている様子は、コンクリートにすっぽり覆われ地面を見つけるのが難しい香港で暮らす身にはとてもうらやましいものです。そんなことを考え、あんなことを思い出しながら、今週も排気ガスと埃をくぐり、人の波を掻き分けながらBモードで行ってみよう!

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「マヨネーズ」 そうは行ってもNZ旅行以降パソコンを買い替え(とうとうバイオに・・・)、月末からは日本に里帰り&人間ドッグと物入りが続きます。財政的には週一回くらい歩いても焼け石に水です。それにBモードだろうが何だろうが、私のビーズ買いは止まらず、毎月何万円かがあの小さな粒々になって消えて行きます。買ってきてもビニールの封も切らないで眺めているだけのもたくさんあり、「開けもしないのに、なぜまた買いに行くの?」と夫からキツイ質問を浴びつつも、ポケモンと一緒でそこにそれがある限り、「ゲットだゼ!」

西蘭みこと